関門橋は、関門国道トンネルに次いで本州と九州を結ぶ大動脈として戦前から計画され、大工事の末ついに 1973 年に開通、東洋一の吊り橋と呼ばれ現在まで愛されてきた。そんな関門橋も高速道路として供用開始してから 54 年が経過し、老朽化による修繕工事のための通行止めが増えている。
一方で、2025 年 12 月 23 日、半導体産業等が集積しシリコンアイランドとして成長を続ける九州と本州をより直進的に結ぶように、第三の代替ルート(下関北九州道路)が新たに都市計画決定された。関門橋が単に本州と九州を結ぶだけなのに対して、新しい代替ルートは小倉(都市部)に直結する。関門橋は増加し続ける維持コストと魅力的な代替路を前にこれからも愛され続けることはできるのだろうか?自動車交通の役割の大部分は代替ルートに譲り、関門橋はより人間的なパブリックライフを生む場として読み替えることはできないか?
本計画では(1)関門橋が持つ都市スケールの<迂回>的な立地特性を読み解き、関門橋周辺のコンテクストを wave / diamond / catenary として整理し、(2)橋上を<迂回するサービスエリア>として再定義した上で wave で橋全体のゾーニングを行う(3)そこに<散策する発見的な空間>を daiamonndo と catenary によって構成することで橋上にパブリックライフを生む場として提案する。